結膜弛緩症conjunctival chalasis

概要

眼表面のうち白目の部分を結膜といい、眼球壁(強膜)を覆っている半透明の膜です。結膜には適度なゆるみがあり、上下左右などの眼球運動に 耐えられるようになっていますが、このゆるみが平均より強い状態にあります。

症状

弛緩した結膜は、涙の流れ、涙の貯留、涙の供給を阻害します。弛緩結膜がしわ を形成するため、その間に涙がたまり、外にこぼれ落ちるため、 流涙を生じます。

また、眼球運動や瞬きにともなって、 弛緩結膜が過剰に動くため、異物感を生じます。強い痛みではなく、ごろごろする、しょぼしょぼする、 何か挟まっている感じがするなど、不快感に近いような症状となります。

弛緩結膜がよく動くことから、結膜の毛細血管が引っ張られて、結膜下出血の原因となります。 結膜下出血を繰り返す方にはしばしば結膜弛緩症がみられます。

原因

加齢や紫外線、炎症が原因で起こり、放置していても治らないため、症状が強い場合には皺取りの手術を行うことがあります。

ドライアイの原因にもなるので、気になりましたら、是非ご相談ください。

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